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●分子栄養学が体を元から変える最新のアレルギー療法〈アトピー編〉 (2019年8月新刊) 篠原 佳年 著
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著者紹介 |
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目次 まえがき 序 章 分子栄養学によるアトピー療法 アレルゲンばっかり気にしている医者と患者――アトピーの原因は、もっと他にある アトピーは皮膚の病気じゃない――全身の病気の可能性大! アトピーはアレルギーだから――鼻や肺と気管支、大腸にも要注意! 栄養療法による新しいアトピー治療法――体のなかの問題に気づくことから…… 第1章 アトピーの原因は栄養失調? アトピーの原因? ほんとうはどこに? アトピー性皮膚炎は、体のなかの異常信号 血液検査で分かった、栄養素の欠如とアトピー 医療ではまだこれからの栄養療法 自分の体で分かった栄養療法の驚きのひとつ 第2章 アトピーは免疫反応の過剰で起こる病気 アトピーとは奇妙な病気という意味 加工食品や食品添加物の出現とアトピーとの関係 住環境・生活環境の変化とアトピーとの関係 核家族化によって変わった育児指導の問題 アトピーとはアレルギー性皮膚炎のこと 現代医療ではアトピーの病因はアレルゲン 抗原抗体反応と免疫 細胞レベルの防御システム 免疫反応の細胞の働き ヘルパーT細胞2型とサプレッサーT細胞 アトピーはほんとうに治りにくい病気なのか? 第3章 アレルゲン・タンパク質除去食の問題点 アトピー性皮膚炎は感染症 ステロイド剤は誤解されている アレルゲン除去という方法 食物の三大アレルゲンと乳幼児の子育て 生命をつくるタンパク質が足りない アトピーの原因は離乳食が早すぎたから? 離乳食の時期の指導が間違っている日本 赤ちゃんの腸はタンパク質を素通りさせる 充分な栄養が必要な時期 腸を冷やす飲食物がアレルギーを増長する? 生命のからくり もっと充分なタンパク質の摂取を 第4章 分子栄養学がアトピー対処法を変えた アトピーが起こる仕組みは、体の血液と細胞にある 生命の秘密=タンパク質の代謝 鈴木梅太郎博士が発見したオリザニンはビタミンのこと 分子栄養学とホメオスターシス 生命の維持に不可欠な役割をはたす栄養素 ビタミンとミネラル 中途半端な肥満は栄養素の偏り? アトピーは深刻な栄養失調? タンパク質除去食をつづけた悲劇 コレステロール値が低いのは病気の元? 生命の流れ 若さの源泉としての亜鉛の役割 第5章 検査から始まるアトピー栄養療法 検査結果の表の見方 アレルギー度について 栄養バランス 血液検査の具体例 新しいアトピー治療 効くサプリメントと効かないサプリメント サプリメントが薬と違うところは副作用がないこと 栄養療法での効果の個人差 栄養療法というあたらしい医療 あとがき まえがき アトピーは皮膚の病気だとみなさんは当然考えておられると思います。クリニックに行けば、皮膚そのものを治療しますから、そう思うのは、もっともなことかもしれません。今、大半の医者も、アトピーは皮膚病であるということに疑いを持っていません。しかし私は、アトピーは皮膚に原因がある病気ではなく、身体の内部に異常があるとずっと考えておりました。ではどこに原因があるのでしょうか? アトピーは全身の免疫反応の一種で、免疫過敏反応ですから、当然全身の反応の現れです。ですから、皮膚だけ治療をするのは、いつも「それでよいのだろうか?」と考えておりました。全身の病気であれば、全身を改善する治療をするのが、医者の役割です。しかし、現代日本の医療には、それにふさわしい医療体制も医療指導もほとんど行われておりません。専門家が、その症状が現れたその部位だけを診るという『木を見て森を見ず』という医療が行われているのが、現状です。そしてますますアトピー患者は増加し、アトピー治療はさまざまな民間治療を含めて混迷し、さらに治らない病気になっているのです。 今回この本を通して、私の出会った分子栄養学がこれらの問題について解決できる突破口となって、アトピーが改善し、その方たちの人生がより豊かになることを期待しています。 二〇〇三年十一月著者 |