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分子栄養学が体を元から変える最新のアレルギー療法〈アトピー編〉  (2019年8月新刊) 

  篠原 佳年 著



  ■POD書籍:快癒塾発行: \1,300 (消費税別)/(A5判 184頁 ISBN978-4-910056-01-2)
   2019年8月2日初版発行 →アマゾンでの購入はこちら
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  ■電子書籍:知玄舎電子書籍で同時発売

 ◎本書について
  アトピーをはじめとするアレルギー疾患の病因と治療を、最新の分子栄養学で試みた医療現場報告。

 
本書は、アトピーをはじめとするアレルギー疾患の病因と治療を、最新の分子栄養学で試みた医療現場報告。アレルギー疾患、アトピー性皮膚が治りにくい病気であるわけは、治療法や食事療法に問題があるからではないか? 皮膚治療やアレルゲン対策だけでアトピーが改善しないのは、アトピーの原因が別なところにあるからではないか? アトピーという病気の正体は何か? そんな疑問からアトピーの病因を体の中の栄養素の欠乏ととらえた医師である著者が、血液検査の分析と分子栄養学の見地から、体そのものを支えている栄養素、ビタミン・ミネラル・タンパク質不足を補う新しい療法を開始。アトピーは単に皮膚の病気ではなく、体全体の病気でありアレルギー疾患であることから、鼻や肺、気管支、大腸への影響にも注意を促しつつ、免疫疾患を根本から解消するための治療法を提案。足りないものは、タンパク質?ビタミン?ミネラル?亜鉛?鉄?…まずは体のなかのSOSに耳を傾け、栄養療法を中心とする新しい治療法を紹介した書。

◇底本:『ここまで来た! アトピー最新医療――アメリカの分子栄養学』2003年12月18日初版、知玄舎発行/星雲社発売、ISBN978-4-434-03926-3


著者紹介
篠原 佳年(しのはら よしとし)
 1950年大分県生まれ。徳島県池田町で育つ。岡山大学医学部大学院卒業後、岡山大学部第三内科を経て、現在、医療法人わいわい・クリニック理事長、医学博士。膠原病(主に関節リウマチ)及びアトピー性皮膚炎を中心に治療を行う傍ら、聴覚・栄養療法による様々な病気や障害を治す研究にもとづき、患者が参加する医療を提案。また人間としての気づきやコミュニケーション改善のための講演やセミナーなどの活動を展開している。
 主な著書に、『快癒力』(サンマーク出版)、『幸福力』『奇跡の聴覚セラピー』(PHP研究所)、『人生50歳脱皮論』(講談社)、『いつでも、今がいちばん幸福』(竹内書店新社)、『生死同源』(幻冬舎)、『意識の扉をあけて』(七賢出版)、『病気を治すのはあなた自身』(日新報道)、『病気を治すのは自意識力』『治る人』(青龍社)、『サバイバルモードから抜け出す方法』(ビジネス社)、『治癒力創造』『モーツァルトを聴くだけでみるみる元気になる!若返る!』(主婦の友社)、『絶対成功力』『モーツァルト療法』『絶対モーツァルト法』『愛のモーツァルト法』(マガジンハウス)、『モーツァルトを聴くと超健康になる』『不眠が治る「魔法の音」CDブック』(マキノ出版)、『奇跡の音8000㎐英語聴覚セラピー』『できる人は右耳を使っている』(きこ書房)、『モーツァルトCDブック』(シリーズ、主婦の友社)、『魔法のくすり箱』『ファンタジックゴルフ』(コボリ出版)、『モーツァルトセラピー』『アトピー最新医療』『リウマチが治った 寛解症例続々』(知玄舎)など多数。

 
目次

 まえがき
序 章 分子栄養学によるアトピー療法
 アレルゲンばっかり気にしている医者と患者――アトピーの原因は、もっと他にある
 アトピーは皮膚の病気じゃない――全身の病気の可能性大!
 アトピーはアレルギーだから――鼻や肺と気管支、大腸にも要注意!
 栄養療法による新しいアトピー治療法――体のなかの問題に気づくことから……
第1章 アトピーの原因は栄養失調?
 アトピーの原因? ほんとうはどこに?
 アトピー性皮膚炎は、体のなかの異常信号
 血液検査で分かった、栄養素の欠如とアトピー
 医療ではまだこれからの栄養療法
 自分の体で分かった栄養療法の驚きのひとつ
第2章 アトピーは免疫反応の過剰で起こる病気
 アトピーとは奇妙な病気という意味
 加工食品や食品添加物の出現とアトピーとの関係
 住環境・生活環境の変化とアトピーとの関係
 核家族化によって変わった育児指導の問題
 アトピーとはアレルギー性皮膚炎のこと
 現代医療ではアトピーの病因はアレルゲン
 抗原抗体反応と免疫
 細胞レベルの防御システム
 免疫反応の細胞の働き
 ヘルパーT細胞2型とサプレッサーT細胞
 アトピーはほんとうに治りにくい病気なのか?
第3章 アレルゲン・タンパク質除去食の問題点
 アトピー性皮膚炎は感染症
 ステロイド剤は誤解されている
 アレルゲン除去という方法
 食物の三大アレルゲンと乳幼児の子育て
 生命をつくるタンパク質が足りない
 アトピーの原因は離乳食が早すぎたから?
 離乳食の時期の指導が間違っている日本
 赤ちゃんの腸はタンパク質を素通りさせる
 充分な栄養が必要な時期
 腸を冷やす飲食物がアレルギーを増長する?
 生命のからくり
 もっと充分なタンパク質の摂取を
第4章 分子栄養学がアトピー対処法を変えた
 アトピーが起こる仕組みは、体の血液と細胞にある
 生命の秘密=タンパク質の代謝
 鈴木梅太郎博士が発見したオリザニンはビタミンのこと
 分子栄養学とホメオスターシス
 生命の維持に不可欠な役割をはたす栄養素
 ビタミンとミネラル
 中途半端な肥満は栄養素の偏り?
 アトピーは深刻な栄養失調?
 タンパク質除去食をつづけた悲劇
 コレステロール値が低いのは病気の元?
 生命の流れ
 若さの源泉としての亜鉛の役割
第5章 検査から始まるアトピー栄養療法
 検査結果の表の見方
 アレルギー度について
 栄養バランス
 血液検査の具体例
 新しいアトピー治療
 効くサプリメントと効かないサプリメント
 サプリメントが薬と違うところは副作用がないこと
 栄養療法での効果の個人差
 栄養療法というあたらしい医療
 あとがき


 まえがき
 
 アトピーは皮膚の病気だとみなさんは当然考えておられると思います。クリニックに行けば、皮膚そのものを治療しますから、そう思うのは、もっともなことかもしれません。今、大半の医者も、アトピーは皮膚病であるということに疑いを持っていません。しかし私は、アトピーは皮膚に原因がある病気ではなく、身体の内部に異常があるとずっと考えておりました。ではどこに原因があるのでしょうか?
 アトピーは全身の免疫反応の一種で、免疫過敏反応ですから、当然全身の反応の現れです。ですから、皮膚だけ治療をするのは、いつも「それでよいのだろうか?」と考えておりました。全身の病気であれば、全身を改善する治療をするのが、医者の役割です。しかし、現代日本の医療には、それにふさわしい医療体制も医療指導もほとんど行われておりません。専門家が、その症状が現れたその部位だけを診るという『木を見て森を見ず』という医療が行われているのが、現状です。そしてますますアトピー患者は増加し、アトピー治療はさまざまな民間治療を含めて混迷し、さらに治らない病気になっているのです。
 今回この本を通して、私の出会った分子栄養学がこれらの問題について解決できる突破口となって、アトピーが改善し、その方たちの人生がより豊かになることを期待しています。
   二〇〇三年十一月著者

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